心理

ニュースってどうして見るの?ネガティブな報道に潜む罠 ①

こんにちは、世間知らずの草間です。

我が家にはテレビもないし、新聞も届きません。
「ニュースくらい見なきゃだめよ!」って人からよく言われてます。

というわけで、今日は
「ニュースってそんなに見る必要あるの!?」
「っていうか見ない方がいいんじゃない?」
問題について書いてみようと思いますよ~。

なんだか賛否ありそうな話題にしてしまいましたが、これには理由があるのです!

ウェルテル効果

「ウェルテル効果」をご存知でしょうか?

これは1774年に文豪ゲーテによって執筆された小説、『若きウェルテルの悩み』に由来している心理学用語です。

小説の主人公の青年ウェルテルが叶わぬ恋に絶望し、自殺に至るというストーリーらしいのですが(読んだことはない!)、
ベストセラーとなったこの作品が読まれた当時、このウェルテルを真似して自殺する人たちがどうやら急増しそれが社会現象にまでなったみたいなんですね。

小説の影響で自殺者が増えるだなんて、ちょっと信じられない話なんですけど、ウェキペディアさんにも書いてあって驚きです。

小説が刊行された当時は「精神的インフルエンザの病原体」とまで言われるほどだとか。
(そんな風に言われてゲーテさんはどんな気持ちだったんだろうか…。)

この現象に「ウェルテル効果」と名付けたのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校の社会学者デイビッド・フィリップスさん。
彼は自身の研究でこの「ウェルテル効果」は現代でも確認できることを明らかにしました。

フィリップスさんが、1947年から1968年のアメリカ合衆国で起きた自殺の統計を調べたところ
新聞の一面に自殺の記事が出ると、2ヶ月以内に平均で普段より58人も多くの自殺者が増えていることに気がついたそうです。

この情報だけだと、「自殺の記事が、自殺者の増加を招いた」ともとれますし、
「自殺者を増加させるような要因…、例えば不況で皆が貧しかったとか、犯罪が多くて恐怖と隣合わせの社会だったとか、そういったものが多くの自殺を引き起こしているから、新聞の1面に載った後も引き続き自殺者は増加し続けた」
ともとれますよね。

ですが、さらにフィリップスさんは「米ニューヨークタイムス紙の一面に自殺に関する記事が載った月とそうでない月を比較し、記事が掲載された月には自殺者が増える傾向がある」ことを見出しました。

ここまでくると、確かに報道そのものが多くの自殺者を増やすという因果関係がありそうですね。

ここまでは海外での研究を取り上げましたが、日本でも同様の現象は確認されています

内閣府経済社会総合研究所の上田 路子さんによる論文によると、
1989年から2010年に自殺で亡くなった109人の「著名人」の自殺の報道について調べたところ
その後10日間の自殺者数は普段よりも平均して5.5%増えているそうです。

直接自分に向けられたわけでもない情報が、人間にここまで影響を与えるってなかなか恐ろしい事実ですよね。

SNS(主にTwitter?)も十分やばい

さて、ここまで大分強力なネガティブなニュースに触れてきました。
「さすがにニュース見たくらいじゃ自殺はしないよ」
と思う方もいらっしゃるでしょう。

実際、ニュースを見た人の中からランダムに自殺者が出るわけではありません。

亡くなった方にインタビューが出来るわけではないのでその時の真意は分かりようがありませんが
やはり、もともと心に問題を抱えた人がつられるようにして命を絶つケースが多いようです。

ですが多かれ少なかれ、人は情報に引っ張られる生き物です。

ニュース、ニュースとお話してきましたが、ようはネガティブな情報がメンタルによくないよということなので、
そういう意味では、TwitterなどのSNSも危険ですね。

今や老若男女、様々な日本人が使っているTwitter。
4500万人もの日本人がTwitterを利用しているようなので(2020年現在)
その影響は計り知れませんよ。

日本の人口は現在概算で1億2602万人ほどいるそうなので
超ざっくり計算で、約36%の日本人がTwitterをやってることになります。
(お、多くない?…。)

Twitterの性質上、タイムラインをなんとなく見ているだけで
誰かがご丁寧に拡散してくれたネガティブな情報をみることが出来るわけです。

草間の体感的には、特に怒りや悲しみの情報が多く拡散されているような気がします。

スマホって、疲れたときほどついつい見てしまうものだと思うんですが
そんなネガティブツイートを、心身が疲弊した状態で目にしたら……。

もしかすると、他人に共感を求めるような情報が多い分
Twitterはニュースよりも強力かもしれません。

ネガティブな人と一緒にいるだけで脳の活動が低下した!なんて研究もあるようなので、
とにかく扱いには注意したいところです。

確かに、近くにイライラしていたり、鬱っぽい人がいるだけで
何だか気持ちがそっちに引っ張られて
自分までイライラしたりすることってありますもんね。

そうすると仕事や作業がはかどらなかったりするわけですが、
あれは脳にもダメージもいっていたってことなんですね…。

他にもこんな面白い(怖い)研究もあります。

カリフォルニア大の実験で、自分のことをデブだと思っている女性49人に、デブに対してネガティブな文章を読ませたところ、87%の女性がお菓子の誘惑に負けやすくなったみたいです。

実際に肥満かどうかではなく、自分をデブだと思っているかどうか?ってところがポイントみたいですね。
そんな女性が肥満に関する嫌な情報に触れると、むしろお菓子の誘惑に弱くなっちゃう。

「肥満って良くないのね。それじゃあ太らないように気をつけなくっちゃ」と思うんじゃないかと普通は考えたくもなりますが、逆に良くない方向へ加速しちゃうみたい。

ということは、「そんな食べてたらもっと太っちゃうよ」なんて定番のアドバイスも、むしろ良くないんだろうなってことですよね。
難しい!

なんだか、山を歩いている人に「そっちは崖で危険だから気をつけてね」ってアドバイスしたら
突如、全力で崖の方向に向かって走り始めちゃった…!!
みたいな感じですかね…。

そんな理不尽なことが脳内では普通に起こってしまう。

 

まとめ

さてさて、とりあえず今回はこのへんで。
次回は実際にニュースからあえて距離をとっている人についてお話していきたいと思います。

それではまた~。

 

参考

https://yuchrszk.blogspot.com/2016/12/blog-post_16.html
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/07/blog-post_22.html
https://yuchrszk.blogspot.com/2013/12/blog-post_9.html

http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis317/e_dis317.pdf

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